子宮筋腫とは?

子宮筋腫は子宮に出来る腫瘍の1つで良性の腫瘍です。子宮は外側から漿膜(しょうまく)、筋層、内膜といった3つの層から出来ていて、子宮筋腫はこの3つのいずれかの部分に出来た硬いこぶです。

子宮筋腫の基礎知識

子宮筋腫は子宮に発生する病気の中でも、最も発症率の高い病気となっています。

子宮筋腫が出来てしまったからといって必ずしも自覚症状が出るものではなく、大きさや出来る部位によっては気づかないまま過ごしているという人も多くいます。

また子宮筋腫は閉経以降は発育が抑えれ、加齢に伴って小さくなっていくので自然に治癒してしまうという場合もあります。これは子宮筋腫の発達にホルモンが大きくかかわっているからだと考えられています。

しかし、過多月経や激しい月経痛、不妊や流産などいろいろな問題を引き起こすこともあります。

病院

そういった場合は今後の生活のためにも、信頼のおける病院を受診し、的確な治療を開始するようにしましょう。

子宮筋腫は無症状や軽症状の場合は経過観察という扱いをすることが多くあります。経過観察中は3〜6ヶ月間隔で定期健診を受けエコー検査を行うようにしましょう。

過多月経などといった症状がある場合は貧血になりやすいので、食生活なども見直す必要があります。貧血を防ぐために鉄分の多いレバーや赤身の魚、肉や緑黄色野菜などを多く食べるように心がけましょう。

また月経痛が激しい場合や腰痛、おりものの異常などを感じたらすぐに婦人科を受診するようにしましょう。

子宮筋腫の症状

子宮筋腫は自覚症状がないこと多いのですが、筋腫の大きさや発生した場所などによってはさまざまな症状が現れてきます。

出血量が増える過多月経や期間が長引く過長月経といった月経異常のほかに、不正出血、それに伴う貧血や筋腫が大きくなったことによる頻尿や便秘といった圧迫症状などがあります。

中でも最も多く見られるのが過多月経で、多量の出血や血液の塊などが出る場合があり、それによって貧血やめまい、動悸などが症状として現れてきます。

時には激しい月経痛が起こることもあり、子宮筋腫が大きくなることによってその周りの臓器を圧迫してしまいさまざまな症状が現れてきます。

中でも多く見られるのが膀胱圧迫症状で、頻繁に尿意を感じるようになり、便通異常も現れ便秘などによりお腹が張って痛みを感じるようになります。

子宮筋腫の中でも内腔のほうに飛び出してくる粘膜下筋腫は月経時に大量の出血を伴う場合があり、出血性ショックを引き起こす場合もあります。

子宮筋腫が小さい場合は無症状のケースもあり、特に漿膜(しょうまく)下筋腫のばあいかなりの大きさになっても無症状な場合もあります。

また子宮筋腫が大きくなってくると、お腹の上から触るだけでもしこりを感じることもあります。

慢性的に腹部が圧迫された状態になるため腰痛や腰の重苦しさなどを感じる場合もあります。

さらに骨盤内の血管を圧迫することによって浮腫や静脈瘤などを発症してしまうこともあります。

時には子宮筋腫が膣の中まで降りてきて不正出血を引き起こす場合があります。この症状は子宮筋腫のこぶが子宮から分娩して出てきたように見えるため筋腫分娩と呼ばれています。

子宮筋腫の種類と発症率

子宮筋腫は30代後半から40代になると急激に増え始め、40代の女性の3人に1人が発症しているといわれる病気です。

年代別の発症頻度で見ると30代以上で20〜30%ととなっていて、さらに小さな子宮筋腫まで含めると性成熟期女性の70%とという高い確率で発症していると考えられます。

近年では食の欧米化や脂肪分の過剰な摂取などによって初経年齢が若年化してきています。そのため20代前半の女性でも子宮筋腫の発症が見られるようになってきています。

子宮筋腫イメージ

子宮筋腫は筋腫の発生する場所によって、漿膜(しょうまく)下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫の3つに分けらています。

漿膜下筋腫は子宮の外側に筋腫が張り出してくるもので、筋層内筋腫は筋肉の中で大きくなるもの、粘膜下筋腫は内腔のほうに飛び出してくる筋腫です。漿膜下筋腫と粘膜下筋腫は子宮本体と茎でつながっていることから有茎性の筋腫と呼んでいます。

また子宮筋腫は殆どが子宮体部に発生しますが、まれに子宮頸部に発生することがあり、この筋腫を子宮頸部筋腫と呼んでいます。

最も多く発生するのが筋層内筋腫で筋腫が大きくなるに従い月経痛や過多月経などが生じやすくなり下腹部にしこりを感じることもあります。

また次に多く見られるのが漿膜下筋腫です。漿膜下筋腫は筋層内筋腫に比べると症状が出にくく、かなり大きくなっても自覚症状を感じないという場合があります。

最も発症率が少ないのが粘膜下筋腫ですが、過多月経や不正出血などかなりはっきりとした症状が現れることが多い子宮筋腫です。

最近では子宮筋腫の新しい治療方法もいろいろと発見されており、多くの治療方法の中から自分のライフスタイルに合った治療方法を選択することが出来ます。

子宮筋腫と妊娠・出産

子宮筋腫の出来た場所や大きさなどによって、受精卵が着床しにくくなり、流産を起こしやすくなる場合があります。

しかし子宮筋腫があるからといって妊娠や出産が出来ないというわけではありません。妊娠中診察によって子宮筋腫が発見されたという場合もあります。

妊娠中は子宮も柔らかくなっていて発症した筋腫も同様に柔らかい状態なので赤ちゃんに影響を与えることなく出産を行うことが出来ます。

ただ子宮筋腫が頸部に発生している場合は、赤ちゃんがつかえてしまうこともあるため帝王切開による出産が行われます。

子宮筋腫が変性したり、筋腫への血液の流れが悪くなることによって激痛が生じる場合は注意が必要となりますが、妊娠中に手術などの治療を行うのは危険を伴うので、鎮痛剤などの薬物療法を用い治療を行い、出産後に手術などの治療を行っていきます。

ただ子宮筋腫があることによって子宮の内部の変形や女性ホルモンの増加などにより、妊娠しにくかったり、流産しやすいといったケースもあるようです。

ですから、妊娠前の女性でしたら、まずは子宮筋腫の的確な治療を行った上で、妊娠出産を考えていくほうがいいかもしれません。

子宮筋腫があると子宮内膜への血流が不十分になってしまうため、時には不妊症や流産・早産といった危険を伴う場合もあります。

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